祭りの紹介
尾道市無形民俗文化財である「尾道ベッチャー祭」は、毎年11月1日から3日の3日間にわたって行われます。
初日は、シシを先導に神輿の渡御。2日目は大祭が行われ、神楽舞「浦安の舞」や、祭りのお囃子や神輿太鼓を現代風にアレンジした「ベッチャー太鼓」が奉納されます。そしてメインとなる3日目には、ベタ、ソバ、ショーキーの三鬼神とシシを先頭に神輿が市中を練り歩き、神輿の宮入りが行われるのです。
ベタ、ソバ、ショーキーの三鬼神とシシは子どもを見つけると、追い回して手当たり次第「ささら」や「祝棒」で頭をたたいたり、体を突いたりします。子どもたちは、怖いお面に号泣することも。でも、「ささら」で頭を叩かれると「頭が良くなる」「丈夫に育つ」などの言い伝えや、「祝棒」で突かれると「子宝に恵まれる」「病気にならない」というご利益があると伝えられており、親たちは怖がる子どもたちを鬼神達に近づけようとします。
そんな微笑ましい攻防も見どころという、子どもたちの健やかな成長を祈るお祭りなのです。