尾道ベッチャー祭

ONOMICHI BETCHA

尾道ベッチャー祭2022レポート

2022年11月3日、秋晴れの中、待ちに待った「尾道ベッチャー祭」のハイライトであるベタ・ソバ・ショーキーの三鬼神とシシを先導にした神輿の巡行が開催されました。3年ぶりに三鬼神が御神輿と共に市内を広く巡行しました。朝から暗くなる時間帯まで、観客と共に大いに盛り上がりました。
当日の現地の様子をレポートしながら、今回の開催を振り返ります。

公式【生放送】尾道ベッチャー祭 鬼神が街を練り歩く! | Onomichi Betcha Festival

公式【尾道ベッチャー祭】
生配信決定2022/11/3(祝・木)
【伝統の奇祭】

尾道ベッチャー祭とは?

秋空の下、まちに響き渡るのは、子どもたちの悲喜こもごもな声とお囃子の音色。広島県尾道市無形民俗文化財に指定されている奇祭、尾道ベッチャー祭。3日目に行われるベタ・ソバ・ショーキーの三鬼神とシシを先導にした神輿の巡行は、祭りのハイライトです。尾道では「一宮(いっきゅう)さん」という愛称で親しまれている吉備津彦(きびつひこ)神社で行われるこの奇祭は、江戸時代後期に流行った疫病の平癒祈願ために行われた祈祷から始まりました。ベタ・ソバ・ショーキーに叩かれると、病気平癒や頭が良くなる、子宝に恵まれるなどのご利益があるといわれています。

2021年に続き、2022年も無病息災を願い、感染症対策を実施して催行されることとなりました。

祭りの紹介

尾道市無形民俗文化財である「尾道ベッチャー祭」は、毎年11月1日から3日の3日間にわたって行われます。
初日は、シシを先導に神輿の渡御。2日目は大祭が行われ、神楽舞「浦安の舞」や、祭りのお囃子や神輿太鼓を現代風にアレンジした「ベッチャー太鼓」が奉納されます。そしてメインとなる3日目には、ベタ、ソバ、ショーキーの三鬼神とシシを先頭に神輿が市中を練り歩き、神輿の宮入りが行われるのです。

ベタ、ソバ、ショーキーの三鬼神とシシは子どもを見つけると、追い回して手当たり次第「ささら」や「祝棒」で頭をたたいたり、体を突いたりします。子どもたちは、怖いお面に号泣することも。でも、「ささら」で頭を叩かれると「頭が良くなる」「丈夫に育つ」などの言い伝えや、「祝棒」で突かれると「子宝に恵まれる」「病気にならない」というご利益があると伝えられており、親たちは怖がる子どもたちを鬼神達に近づけようとします。

そんな微笑ましい攻防も見どころという、子どもたちの健やかな成長を祈るお祭りなのです。

歴史・背景

1807年(文化4年)、尾道で疫病が流行し、奉行だった南部藤左衛門(なんぶとうざえもん)が、各寺社に病魔退散のお祓いを命じます。吉備津彦神社でも祭事を行いました。その修祓の日、獅子頭とベタ(武悪)・ソバ(大蛇)・ショーキー(天狗)という3面の鬼神が、御神輿の先導を行ったことが始まりといわれています。

また、3鬼神の中でも一番格式が高い「ベタ」は、平べったい顔をしていることから「べちゃー(方言で平べったいことを表現する言葉)」が変化して「ベタ」と呼ばれたと考えられており、この少し変わったお祭りの名前の由来であるとされています。

感染症対策

<新型コロナウイルス感染症対策>

令和4年度尾道ベッチャー祭は新型コロナウイルス感染症の感染防止策を講じて開催いたします。以下の取組について、皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。

・不織布マスクの着用をお願いします。
・身体的距離を確保してください。
・手洗いや手指の消毒を積極的に行ってください。
・大声を発しながらの御参加はお控えください。
・密集地を作らないようにするため、同じ場所の滞留をできるだけお控えください。

継承活動の取り組み

江戸時代文化年間に、当時流行った疫病を抑えるために行われたお祓いが起源という尾道ベッチャー祭。昨年に続き、2022年も規模を縮小して行われます。ベタ・ソバ・ショーキーの三鬼神が現れて町を練り歩くこの奇祭を支えているのは、どのような人たちなのか。そして、未来に向けてどのような継承活動に取り組んでいるのか。一宮神社(吉備津彦神社)ベッチャー祭保存会 広報担当総代の長尾健さんにお話を聞きました。

開催概要

開催日程

※行事内容は、今後の状況の変化に伴い、変更の可能性がございます。
11月1日
神輿の宮出、シシの巡行
11月2日
大祭「新型コロナウイルス鎮静祈願祭」
浦安の舞・ベッチャー太鼓の奉納
11月3日
ベタ・ソバ・ショーキとシシの巡行
神輿の宮入り

アクセス

JR尾道駅より国道2号線を東へ徒歩10分